みなさんこんにちは。東京都多摩市で細々と行政書士事務所を経営させていただいております。
令和2年度の行政書士試験に合格された方、おめでとうございます。
合格率は10パーセント程度ですが、私は難しい試験だと思っています。それは受験生の中にロースクール生、司法試験受験生等が多く含まれていると思われるからです。
資格学校の中でも、司法試験受験生に行政書士試験の受験を勧めるポスター等を見たことがあります。
ハイレベルな受験生に交じり合格を勝ち取るのは、並大抵のことではないと思います。問題も非常に難しくなってきているのは、過去問を分析すればはっきりしていることです。行政書士試験は180点取れば合格という試験ですので、合格者を絞り込むのに、問題を難しくしていると思われます。
そういった過酷な条件にもかかわらず、合格を勝ち取られた方、本当におめでとうございます。
一方、残念な結果になってしまった方は、とても悔しい思いをされていると思います。この悔しい思いを、次の試験にぶつけてほしいと思います。
来年の4月には、金のバッジをつけて晴れやかな気持ちで桜の下を、胸を張って歩こうではありませんか。
そのためには、つらい作業ではありますが結果の分析をしっかりと行っていただきたいと思います。予備校等の分析を利用されている方も多いと思いますが、Aランクの問題をどのくらい落としているか、そこを強化することにより合格に近づきます。
行政書士試験は180点で合格できます。ということは、120点は落としても合格できます。
ですから難問奇問を取りに行く必要は全くありません。また、試験時間は足りたでしょうか、足りなかった方はその点でも戦略を練る必要があります。
私の場合は、問題を解く順番をいろいろ変えて自分に合う解く順番を見つけました。問題冊子のページをめくる音にも、ストレスや焦りを感じていました。自分の解答スピードが遅いのがわかるからです。
そこで私は、一番最初に文章理解を解くようにしました。頭が元気で時間に余裕があるときにおちついて文章理解にぶつかるメリットは大きいと思います。時間がギリギリの状態で文章理解を解くと焦って、解けるものも解けないという状態になりかねません。
平成25年、私が最初に受験した時が、そうでした。時間が足りなくなって、最後の文章理解をまともに読めませんでした。適当にマークするのが精いっぱいで、案の定3問とも撃沈でした。結局172点で不合格、文章理解が二つとれていれば180点に届いていたので、非常に悔やまれたとともに、時間戦略の重要性に気づかされました。
文章理解の次は記述そして多肢選択、他の受験生と全く違う順番で問題を解くと、問題冊子のページを開く音がどんなに聞こえても気にならず、試験に集中できるようになります。「我が道を行く」です。
行政書士試験は、3時間の長丁場です。ですから、頭が疲れていないうちに考える問題を先に捌きましょう。文章理解は落ち着いて解けば、点数を稼げます。足切り回避のためにも3問中2問以上は取りましょう。
記述ですが、わからないものは全く書けません。だからこそ早い段階で問題にぶつかっておく必要があります。記述の問題を見たうえで、民法・行政法の問題を解くと問題文中にヒントが隠されていることがあります。忘れていたものを思い出すこともあります。ですから最初の方に、記述の問題を見ておく必要があるのです。
皆様におかれましても、いろいろと解く順番を変えて試していただき、ご自身にあった方法が見つかることを願っております。
今回残念な結果に終わってしまった方は、決してあきらめることなく、次回の試験に果敢に挑戦していただきたいと思います。
誠実に努力しましょう、幸運な途は必ず開かれます。
皆様の猛奮闘で合格を勝ち取られますことを、切に念願いたします。
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